Coffee Tips
皆様はコーヒーの格付けがどのように決められているか、ご存知でしょうか?コーヒーは赤道近くの国々で生産されていますが、国によってコーヒーの評価方法が異なっているのです!たとえば、珈琲の生産世界第一位のブラジルでは、欠点豆(虫食いや貝殻豆)の数と、粒の大きさによって評価が変わります。粒が大きく、欠点豆が少ないものは「№2」という国内最高輸出規格のコーヒーとなります。
グアテマラやエルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカなどではコーヒーが育てられた「標高」の高さによってランク分けされます。たとえば、グアテマラでは1300m以上の標高で生産されたものは「SHB(Strictly Hard Bean)」という最高輸出規格のコーヒーとなります。
また、コロンビアやタンザニアでは粒の大きさ(スクリーンサイズ)によってランク分けされています。コロンビアの最高輸出規格は「スプレモ」という名がつけられます。
そして、現在世界中で広まり始めているのが、コーヒーの品質、味によって評価されるの「国際品評会(カップオブエクセレンス)」というコーヒーの品評会です。世界中の国々から審査員が集まり、国ごとにコーヒーをカッピング(ワインで言うテイスティング)を行い、加点式で点数をつけていきます。審査員によって評価されたコーヒーはオークションに出品され、落札されていきます。その落札額は通常で販売するコーヒーとは異なり、生産者にとってトレーサビリティのとれた正当な報酬となり、次の新しい豆の生産への資金として未来に繋がっていきます。
コーヒーの起源についてはいくつか説があります。今回はその中でも有名な説をご紹介します。
コーヒーの保存場所は「冷蔵庫がいいの?」「冷凍庫がいいの?」というご質問をよくいただきます。
コーヒーは「水分(湿度)」「酸素」「光(紫外線)」「温度」を嫌います。そのため、タッパーなどの密閉できる容器に入れ、『冷凍庫』での保存が1番香りを長持ちさせることができます。その次に適しているのが、『冷蔵庫』、そして、冬場など涼しい季節になりますと、台所の流しの下などの『冷暗所』での保存が適しています。
田代珈琲では焙煎したての新鮮なコーヒー豆をお届けしています。コーヒー豆は焙煎直後から、香気成分を含んだガスが発生しているため、どうしても袋が膨らんでしまい、最悪の場合袋の破裂を招く危険がございます。そのため、コーヒー豆を入れている袋にはすべて、空気が抜けるように、バルブがついていたり、空気を通す不綿布の部分がございます。
そのため、タッパーなどの密閉容器やビニール袋に入れてから冷凍庫で保存されることをお勧めします!
コーヒーが周りの匂いや湿気を吸い取ってしまったり、コーヒーの匂いが周りの食品に移る危険があるためです。そして、飲まれる際は前日から常温に戻し、きちんと解凍されてから抽出をしてください。凍った状態ですと、コーヒーのおいしい成分がきちんと溶け出さないので、必ず常温に戻してから抽出を行ってください。
コーヒーは焙煎した直後から劣化が始まる生鮮食品です。正しい保存方法であっても、なるべく早くお召し上がりいただくことをお勧めしています。豆のままの状態ですと、約1か月、粉の状態ですと、1~2週間以内にお召し上がりいただくことをお勧めいたします。
10月1日は「コーヒーの日」です。国際協定によって、コーヒーの新年度が始まるのが10月で、この日がコーヒーの年度始めとなります。さらに、日本では、秋冬期にコーヒーの需要が高くなることから、1983年に、全日本コーヒー協会によって、10月1日が「コーヒーの日」と定められました。世界中で親しまれるコーヒーには、各国で「コーヒーの日」が定められており、中国4月、ブラジルは5月…と様々のようです。ちなみにコーヒーの大量消費国であるアメリカでは、9月29日をInternationalCoffeeDayと定め、コーヒーを楽しむことはもちろん、コーヒー生産国の現状に目を向け、フェアトレードコーヒーの促進するという目的もあるとされています。コーヒーの日には、スターバックスをはじめとする街のコーヒーショップにおいて、無料でコーヒーが振舞われたり、SNSを通じてクーポンが配布されて何らかのディスカウントが受けられ、コーヒーの消費が促されているようです。
コーヒーはアカネ科コフィア属に属する熱帯植物です。更にコフィア属の中のエウコフィアという分類なのですが、この分類には様々な種類が含まれます。その中で私たちが見かけるロブスタ種(カネフォラ種)とアラビカ種という2つの品種に、世界的に流通の少ないリベリカ種を加えてコーヒーの3原種と呼ばれています。
農作物であるコーヒーには様々な病害虫が存在します。農園では、対策として剪定や肥料による土壌のコントロールを行い木を健康に保つこと、農薬の散布、耐性のある品種への植え替え等が行われており、これらの費用がコーヒーの全生産コストに占める割合は約10%とも言われています。